こつぶライダー

母性のこつぶライダーのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
2.5
母性とは何ぞや?

母娘の愛について描いた今作であるが、う〜ん、、、正直、微妙。
どうしても心に刺さらなかった。
それは私が男性だからか、実体験として感じ取れない異様さがあったからなのか。
あと、事件についてそこまで掘り下げられてないよね。

親しい方の中には、似たような母娘もいてですね、彼女は親から愛情を受けて育ったという認識はあるものの、自分の心の中ではもっと違った形を求めていたようで。
しかし、今作の母娘同様に、母から好かれるため・物事に荒波を立てないために自分を押し殺して成長したと。
その結果どうなったのか…やめておきます。

とりあえず、物語はみなさん好みがありますし、単純に私が好きじゃなかったんだろうなと思います。
映画としての完成度という点に絞ると、CGの荒さや緊迫感の感じられない演技、演出、そのあたり大変気になってしまいました。

主役を演じた戸田恵梨香さんと永野芽郁さんは、彼女たちらしい体当たり演技を見せてくれたしたが、お話のせいか、すっと入って来なかったです。
他の方も評価していた、高畑淳子さんは素晴らしかった。あの姑役は狂ってて最高!

湊かなえさんの原作の映像化作品ということで…
彼女の描く女性の在り方みたいなのには、的をいていると常に驚かされる。
原作は未読であるが、作者の名前を知らずとも多方が彼女の作品だとわかるくらい、今作も同様な色があると思いました。
それだけに、もう少し作品を良くすることができたんじゃないか…と残念です。
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