はる

母性のはるのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

わかってはいたけど思ってた以上に観ていて気持ちのいいものではなかった。終始気持ちが悪いというか、モヤモヤした気持ちしかわかない。ルミ子は母親を軸に自分を形成していて、相手の様子を常に伺い、自分の気持ちは後回し。無意識に気持ちを抑えていくうちに自分の本当の気持ちがわからなくなる典型例みたいな人間だった。「愛されるために正しいことをしなければならない」はどこから生まれた価値観なんだろう?ルミ子の母はそこまでルミ子を縛っていたようには感じなかったんだけど…ルミ子はどうしてあんなに母に依存して支配されてるの?ルミ子の父親の描写がないので、そこに何かしらがあるのかもしれないけどルミ子という人格が生まれた理由がいまいち想像できなかった。ルミ子の母が火事の現場で自殺したのもイマイチ腑に落ちないな〜、、ああでもしなきゃって言ってしまえばそれまでだけど。
ルミ子のもとで育つサヤカの育ち方には疑問はない。親の期待に応えたい、親に喜んでもらいたいって思いが親のして欲しいこととすれ違って逆に疎まれるってのはまああると思う。サヤカは真面目って表現が合う人ではないよね…空気読めてないというか、人の気持ちをわかってあげてるつもりって感じ。

でもいちばん胸糞だったのは田所かな!不倫相手ってなんであんなにクソなんだろうね〜結局田所は全く家庭に向き合ってなくて本当に逃げて女に守ってもらってるだけだし。不倫相手は高校生相手に正論かざして勝った気持ちになってるし。不快。

みんながみんなコンプレックスを抱えまくってるって感じです。子は親の鏡だし、育て方に関しては本当に親しか見本がないのでサヤカは子育てしんどいと思うよ。

高畑さんの演技は凄まじいです。
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