母性のoimoのネタバレレビュー・内容・結末

良い話風に締め括ったっぽい雰囲気を醸し出してるけど、私にはこの作品は結構ホラーでした。

最後のルミ子の「私たちの命を未来に繋いでくれてありがとう」とか怖かった〜…

無償の愛は親からの愛情のことではなく、子から親への愛情のことだってよく言うけど、まさにそういう話しだなと感じた。なので『母性』というタイトルがハマってるのか微妙に感じた。

自分自身子供が欲しいとは全く思わないけど、孫が出来たら母が喜ぶだろうな、見せてあげたいな、とは思うから、ルミ子の"母親を喜ばせることへの執着"は凄く共感出来てしまう。だからこそ思うけど、ルミ子の母親の大地真央、あの人は私たちが作中で見せられた"理想の母親"な一面とは別の面を確実に持っていたと思う。本当に惜しみなく、一点の曇りも無く愛情を注がれて育てられてたなら、あんな風に成人後まで母親の愛情に依存して支配されるような人間にはならないから。人間てそんな突然変異的に歪まないです。

色々描ききれてないし何が言いたいのかもぼんやりしていて定まってない感。だけど色々自分自身の母娘関係について考えさせられた。