三世代に渡る母親と娘の話。原作(湊かなえ)は内容が濃そうだと感じた。
母親がすべて生まれつき母性を持っているわけではない。綺麗事ばかりでなく、愛憎入り混じる感情のもつれを描こうとしていると感じた。
ただその原作の複雑なストーリーとキャラクター像を、映画としてうまく再構築できていないのではないか。
前半はまだいいのだが、後半は話がとっ散らかってくる。そもそも主人公のキャラクターがよく分からない。戸田恵梨香は熱演しているのだが、演出側に明確なプランがあったのかどうか疑わしく思う。
あの展開で「じつは娘(永野芽郁)を愛してました」って言われてもよく分からんわ。