“愛能う限り、娘を大切に育ててきた”
母がしてくれたように娘を愛せるはずだったのに・・・。母になりきれなかったルミ子とそんな母親に愛されたかった娘の話。
どうしても戸田恵梨香と永野芽郁が親子にみえなくて、なかなか物語の世界観に没入できずに観ていたんだけど、高畑淳子が本領発揮しだした辺りから目が離せなくなってしまった。戸田恵梨香は新境地って感じがして迫真の演技だったんだけど、なによりも高畑淳子と大地真央のヤバさ(良い意味で)が際立っていて、そこが一番の見せ場な気がする。
ネガティブなことを言ってしまうと、細かい話だけど、この映画にあのエンディング主題歌はないかなと。この世界観ならエンディングはクラシックの方が合っていた気がするな。さらに、永野芽郁ターンのナレーションも永野芽郁の声色とトーンがこの物語の世界観にマッチしていなかった印象。
また、原作を読んでいないので映画だけでは所々理解不能なところがあって、戸田恵梨香扮するルミ子はどうしてあそこまで大地真央扮する母親に依存し、娘であることに固執してしまったんだろう。ルミ子目線の母親は、一見愛情あふれて理想的な母に見えていたけど(どことなく違和感ありだけれど)、これはあくまでルミ子目線なのであって、実際は違ったのかな。