RAMPO

母性のRAMPOのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.2
湊かなえ原作とくれば、今回はどんなイヤミスを観せてくれるのだろうと期待するとともに、その精神的ショックに耐えるために気力充実して臨む必要性に迫られるため(個人的な感想ですw)、これまでなかなか手に取ることが出来なかったのですが、先日漸く意を決して観賞しました。
なお原作未読。

結論からいえば、覚悟したほど嫌悪感は抱きませんでした。
いや、個々のキャラ描写は観てて絶妙にイライラ感を醸成します。その意味で流石は高畑淳子さん、戸田恵梨香さん、そして中村ゆりさん、素晴らしい俳優さんたちですね。
永野芽郁さんも良いのですが、本作ではほぼ狂言回しの役割かな。

同じ出来事を回想しているはずが、母と娘とでその内容が違っているというのはとても面白い物語構成で、まぁ物語展開というか、特定シーンの描き方でちょっと有り得ない部分があった他は、概ね違和感なく素直なお話でした。

基本、過去の回想シーンで構成されているため(その場面に登場する人物が回想時点で無事であることが確認若しくは想定されるため)、サスペンスではあるものの、先が見えないドキドキ感は少ないです。

あと、冒頭に提示された事件は、その過去を想起するきっかけに過ぎない(そちらの顛末は描かれない)点で、何となく物語としてはしっくり落ち着かないというか…その辺も狙っての描き方なのかもしれませんけど…。

ライトなイヤミスw
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