あかね

母性のあかねのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

「女性は二種類に分けられるの。
母と娘。いつまでも誰かの娘でいたい人もいるの」

母の視点と娘の視点両方から
同じ場面を描かれてるねんけど
両者とも全然違うのが印象的。
母からは弁当箱を落としちゃった場面が
娘からはお母さんが投げ捨てた場面に。
母からは「愛してる」と娘を抱きしめた場面が
娘からは「愛してる」と首を絞められた場面に。
どっちが真実かは最後まで分からんくて、
個人的には娘視点が実際の方なんかなと思ったけど
今考えたらどっちも違う気もする🤔🤔

母に首を絞められた娘は自殺未遂をする。
首を吊ったがロープが切れて地面にころがってる娘を見て
母ルミ子が初めて娘の名前“清佳”と呼ぶシーン。
最初誰が清佳か分からんかったくらい
ラスト30分でやっと娘の名前を呼ぶ歪さ。

ルミ子は最初から最後までお母さんが全てだった。
お母さんと自分の思いが違うなんて、ありえない。
お母さんが良いというなら、きっとそうなんだ。
お母さんに喜んでほしい。ほめてほしい。
ルミ子のお母さんは上品で
めっちゃ優しい普通のお母さんやったのに、
なんで娘がこんなに歪んでしまってるんかが謎。
娘の清佳が出来た時も幼少期からずっと
「おばあ様の喜ぶことをしなさい」って教えこんでるねん。

やから家が火事になった時
ルミ子は清佳じゃなくて
迷わずお母さんを助けようとする。
「子供なんてまた産めるから!!」って。
それを聞いたお母さんは清佳を助けてと
ハサミで首を刺し自殺。
ルミ子からしたら清佳のせいで
自分の愛する母が死んだようなもんやから
更に清佳を愛されへんくなったんやろな。

旦那の義母がほんまに最悪やった。
演技うますぎて高畑淳子怖かったもん。
もう召使い同然で虐げられまくり。
料理が少ない味が薄い茶を出せ熱が出ても働けもうめちゃくちゃ。
自分が動けよ‼️💢💢
けどこんなくそ義母でも誰かの娘になりたいルミ子は
気に入られようと必死に働くねん。
最終的に認知症になった義母がルミ子を娘やと思ってて
これでルミ子は願いが叶ったんかなー。。

びっくりしたのは旦那の妹 律子が
好きな男の人が出来て出ていくねんけど、
そいつ最初100万貸してくれとか言うねん。
やから、律子を金づるとしか見てないやつやと思ってたら
最終的に2人でお店をして幸せそうに暮らしてた。
やるやん黒岩🙃🤌🏻

清佳は高校の同級生 亨と結婚妊娠➡️➡️
自分は母なのか娘なのかどっちなんだろう
とお腹を触りながら考えるエンドやった。
清佳は母からどんなに頑張っても愛情を貰えてないから
反面教師で愛情を注ぎまくれるか
やはり娘になりたいのかどっちなんやろう、
あかね

あかね