リーアム兄さん

HOMESTAYのリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

HOMESTAY(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
真「俺も本当の自分なんてわかんないです。でも赤だったり、青だったり、紫だったり、みんなそれぞれ持ってるのは一色じゃない。ほっとしてる先輩も、逃げ出したい先輩もいろんな色が重なりあうから美月先輩なんだと思います。全部が本当の美月先輩なんです。」

死んで魂となった状態の「シロ」は同時期に死んだ小林真(長尾謙杜)という高校生の身体に乗り移る。乗り移った状況に理解が追いつかない真(シロ)に「管理人」と名乗る人物が現れ、100日間の間に「小林真という人間がなぜ死んだのか」という原因がわかれば転生をさせる、という条件を課す。シロは小林真として復活し、彼の生活を過ごしていくことになる。最初は真が誰にも相手にされない高校生活を送りながらも、タワーマンションに住み、可愛い幼馴染や美人の先輩と関わりがあることに満足していだが、次第に真が抱えてきた闇を見るようになる。シロは真の人生で死という選択肢を選んだ原因を見つけ、転生することができるのだろうか。

最近やたらテレビでもYouTubeでも告知されているから気になって鑑賞。
いま話題のなにわ男子の起用と大々的な告知からキャストと話題性を狙った映画かな?とちょっと偏った目で見てしまったが、侮っていた!素晴らしい内容の映画だった!
「神と共に」シリーズのような人間が生きているなかで後悔しても許しを乞う勇気がなかなかないことや、自分がこうだと思っていたことが実は違うんだよ、というようなメッセージもあったが、それを上回るストーリー構成に驚かされた。

起承転までは高校生の青春と誰からも無視されてると感じてしまう思春期の多感な少年の物語に共感しつつ、結ではストーリーの1つの軸となっていた「シロ」の正体の衝撃の事実が発覚する。

大人になって社会人になると「相手目線」とかなんか言われても「まぁそんなもんか」って思えることが多くなるんだけど、高校生だとどうしても「自分はこう思われてる」みたいな枠を勝手に作ってしまって、深く考えすぎてしまうんだよな。

「人生は所詮ホームステイ」ゆっくり気楽に楽しんでいこう。

真犯人フラグの刑事の人が真犯人フラグのセリフばりに2択を迫ってくるのは笑った笑