骨折り損

HOMESTAYの骨折り損のレビュー・感想・評価

HOMESTAY(2022年製作の映画)
2.7
開始30秒でこりゃまずいって気付いた後の2時間よ。

設定がとても魅力的で、興味を持ったのだがとにかく主人公が自分の気持ちを喋る喋る。全部喋ることが笑いや伏線、視点の切り替えなど何かいい効果を生んでいるならいいが、特に何も感じられない。小説を朗読されているのかなと思うくらい全部喋る。

そもそも声に出して言う台詞も濱田岳初め、ストーリーテイラー的な立ち位置の人がやたら全部説明するのに、主人公の心情まで全部朗読されたら登場人物の感情の機微を楽しむ余地がまるでない。

漫画やアニメのノリをそのまま生身の人間でやってみました感が強過ぎて真面目な顔で見続けるのは難しい。

当たり前だけど、配信作品って冒頭でヤバ合わないってなった時に映画館で見るのと違っていつでもやめられるのが厳しい点だよなぁ。僕自身この映画を見ている最中何度もリモコンに手を伸ばしたし。まぁだからと言って昨今の音楽配信の影響で開始1秒でサビ入れる曲が増えるみたいな現象が映画にも起こる続けるのもまた好きではないんだよなぁ。

人間の飽きって芸術の味方なのか敵なのか。本当にいいものを観るには観る側もある程度耐え忍ぶ感性を養う必要があるってことなんだろうな。
骨折り損

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