ずどこんちょ

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。のずどこんちょのレビュー・感想・評価

2.8
福田監督作品として期待して見ると面白さがいつもより控えめで、ミステリーとして見るとファンタジー感が強めで。
色々な調味料が融合した複雑な味わいが感じられました。いつもの福田監督作品とは違ったかなぁ。

ただ、橋本環奈、ムロツヨシ、佐藤二朗ら福田ファミリーたちの伸び伸びと演じている雰囲気は相変わらず健在で、お馴染みのコントを見ているような安心感がありました。
それにしても橋本環奈、こんなに赤ずきん役が似合う女優はいないのではないでしょうか。今までの福田作品の中で一番可愛いです。
「悪巧みをしている時の顔」とか表情豊かなコメディっぷりも発揮されていて素晴らしかったです。

それから桐谷美玲、6年ぶりの映画出演です。白い魔女テクラ役での登場なのですが、こうやって演技をする姿を再び見ることができるのは嬉しい限りです。
子育てをしながらのドラマや映画出演は色々と調整が必要でしょうが、ぜひまた今後もドラマや映画などでの演技を期待したいです。

せっかくなら、福田監督の過去作品に出ているキャスト陣にももっと出てほしかったという欲も生まれてしまいました。
衣装も美術も豪華で、ファンタジーの世界観を実写化するのは、素人目で見てもそれだけで予算が必要そうな気がするのですが、やはりどこかで賀来賢人や小栗旬や山田孝之の姿を求めてしまっている自分がいました。