ツクヨミ

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのツクヨミのレビュー・感想・評価

2.4
多様な下っ端ギャングたちの一悶着を軽快な音楽と群像劇で見せていく。
ガイ・リッチー監督作品。なにやらジェイソンステイサム×ガイリッチーの新作が公開されるみたいで、いいタイミングでタイアップな本作がリバイバルされるということで見に行ってみた。
まず本作は90年代の群像劇ブーム全盛の例に漏れず、"パルプフィクション"っぽい軽快な音楽と多視点群像が面白い作品になっている。世間狭いなーって言いたくなるんだがヘンテコな下っ端ギャングたちが現金やマクガフィンを巡って犯罪行為に手を染めていくある意味クライムコメディな印象だ。
なので前半はちょっとキャラの多さにかなり戸惑うんだが、中盤から後半にかけて変な絡まりを見せていく群像劇のうまみをたっぷり見せてくれる。そしてタランティーノっぽいのよろしくスコセッシ風味な音楽の使い方がいい感じにかっこいい。
しかし個人的にはなんかやっぱり現金強奪や現金不法輸送系のクライムストーリーがあんま好きじゃないなーって感じてしまう、最近見たタランティーノの"ジャッキーブラウン"もそうなんだが前段階と実際の展開でちょっとグダッた感じになるのがなんかなーって印象。だが群像的なカタルシスはしっかりあるし、いかにもバカそうなキャラや目立たなかったキャラがヘッドショットかますシーンは流石にスカッとした。
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