面白い！！！
やたらと多い登場人物、軽快なカット、踊り出してしまうような選曲とタイミング、ニヤリとしてしまうようなストーリー展開
ガイリッチー色全開！
同監督ではスナッチが有名な感覚があり、自分も先にスナッチを見たのだが、なぜこちらの方が有名でないのか、不思議なほど
気持ちいいのが、やはり展開
序盤で山ほど人物が登場するが、一見彼らにはなんの関係もない
だが実は彼らは気づいていないだけで、薄い壁一枚挟んだような近い世界に住んでいて、ラストに向かうにつれて、一つの点に一気に集まるように物語が急展開していく
たまらない
そこにはそれぞれの人、グループの思惑が入り乱れ、行為の主体が一つでないからこそ、様々な面から見ることができ、それが時間としては短いものの、圧倒的な重厚感を生み出す
また全体を通して、緊張も緩和のバランスも良く、息を飲む場面、クスッと笑う場面の緩急がよても良い
物語をシリアスめに作っても十分面白いと思うのだが、いつでもボケられますよ？みたいな雰囲気を出しつつクライム映画を作れるのが本当に最高
そのギャグの程度も良く、大ボケではなく常に一定に、クスッと笑える程度のテンション低めな笑い
イギリス的な皮肉った笑いが作風にピッタリ
キャスティング、音楽ともに最高で、展開以外でも楽しめる、超オススメ映画です
