ペコリンゴ

シャーコーン! 呪いのモロコシ鮫のペコリンゴのレビュー・感想・評価

1.6
記録。
モロコシ畑でつかまえて

コイツまたこんな映画観てんのかよと思われてもめげません。毎度おなじみZ級の伝道師コンマビジョン配給のク○サメ映画。

まず特筆しておきたいのは作品の尺。
105分…この手の映画としては『ロード・オブ・ザ・リング』に匹敵する超大作。

この間の『サメデター』より30分も長いなんて絶望でしかありません。

公式からコピペしたあらすじ↓

とある田舎町のトウモロコシ畑で殺人事件が発生し、殺害現場の畑ではホホジロザメの目撃情報が相次いでいた。
時を同じくして、サメの顎を凶器に使う連続殺人鬼が逮捕されるが、これら全ての事件の背後にはサメを神と崇める邪教集団の陰謀が渦巻いていた。
果たして人類は最終鮫戦争<サメマゲドン>を阻止し、邪教徒の野望を打ち破ることができるのか…!?

…サメ×トウモロコシはタイトルから想像してましたが、邪教集団まで絡めてくる超ファインプレー。

まぁ言うまでもなく面白くありません。

ホームビデオクオリティの映像、ウ○コしながら作ったであろうバカダサい劇伴に、まるでやる気の無い演者などはもはや様式美。

序盤、着てるものを一枚ずつ脱ぎながら、モロコシ畑で鬼ごっこするオバチャンのシーンで鑑賞を続ける欲求(ほぼ0)よりも停止ボタンを押す欲求が上回ります。

…だけどちょっと待って頂きたい。

モロコシとサメ神様がどういう関連なのか、ミジンコ程度には気になるストーリーはこの手の作品にしてはマシなレベル。

サメ神狂いの殺人鬼が逮捕時に言い放つ
「お前 猿かよ」「やりすぎだ 豚め!」
と猿か豚かハッキリしてほしいトンチキさに代表されるセリフ回しはややウケ。

そして、恐らくカメラマンが手にはめて動かしてるであろうサメは、例え子供であっても容赦なく襲い掛かり、見た目のショボさとは裏腹の凶悪さを見せつけます。

しかし何より驚きなのは冒頭のテロップ。

「この作品は実話に基づいている」

…信じるか信じないかは、あなた次第!