🎥概要:
一晩あたり50万人がホームレスとして一夜を過ごすというアメリカ。2017年から2020年の3年間に渡って、貧困層の生活環境の悪化が特に深刻になっている西海岸、ロサンゼルス、シアトル、サンフランシスコのホームレスの生活を取材した40分のショートドキュメンタリー。
✍️感想とその他メモ:
美しい空に向かってそびえ建ついくつもの高層ビルに朝焼けが反射する近代的な街並み。高級物件がそこかしこに立ち並ぶその街の路上には、乱雑にたくさんのテントが並ぶ。年齢や性別も様々なホームレスは高騰する家賃を払うための職にありつけず、先が見えない路上生活を強いられている。
西海岸のホームレス問題の深刻化は近年よくニュースで目にする機会が増えていましたが、改めて映像で観るとショッキングでした。途中あのビリー・ワイルダー作品の舞台、サンセット大通りもホームレス街として出てきました。
口々に「家に住みたい」と言う人々。
子供に惨めな思いはさせたくないとホームレス生活をキャンプと称してなんとか生きようにも先が見えない女性。
パートナーに出会って幸せだから頑張ろうと思うと口にする男性。
トランスジェンダーだと分かったら親に見捨てられてしまったというトランス女性。
コロナ禍はどう過ごしているのだろうか?
インフレだと言われているけど、今彼らはどうしているのか…
社会の仕組み全体が変わらないと、この状況は変わらないな…と、色々と考えさせられました。