ダウントンアビーにおける、グラミーのフランスでの過去の艶聞とダウントンでの映画撮影をからめたおっとりしたお話。
それぞれのキャラクターが生き生きとしていてとても楽しい映画です。おのおののセリフに「もし生きてればね」みたいな、ちょったした悪意のない皮肉というか憎まれ口みたいのがくっついているので、ただおっとりしてるだけでなく知性や批判精神をもっている人物像が深みを増してくっきりと浮かび上がってくる。映画全般にこういうセリフがスパイスとなってよく効いている。きわめつけは「うるさくて死ねないわ」。英国ジョークというわけですね。