ひろさん

金の糸のひろさんのレビュー・感想・評価

金の糸(2019年製作の映画)
3.8
割れた陶器を漆と金で補修する「金継ぎ」から着想を得て、題名に人と人の過去の関係を修復する意味を込めたとのこと。
作家である母親エレネとソ連時代に青年同盟第三書記だった認知症の義母ミランダが同居することになり、昔の恋人アルチルがエレネの79歳の誕生日を祝う電話をかけてきたことから、この三人の過去を絡めた物語が展開する。
ソ連の共和国だったグルジアは内戦を経てジョージアになったが、91歳の監督はその複雑な歴史を身を持って体験しており、最後に杖を置いて踊るエレネに自分の気持ちを反映させたのではないかと思う。
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