ラーチャえだまめ

マッドゴッドのラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

マッドゴッド(2021年製作の映画)
3.0
『「ナンナンジャー・シングス 何一つもわからん世界」って?』





【マッドゴッド】…!!!ゴッドたんは好きなんですけどね、地獄の黙示録映画ですか?数多多くのSF映画を大ヒットへと導いた立役者の一人と言っても過言ではない??特殊効果界の“ゴッド”フィル・ティペット。映画に登場する視覚特殊効果を担当して45年以上のキャリアを持つその道の元帥、「スターウォーズ」はじめ「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」……彼の生み出した「手作り」な奇想天外な愛すべきクリーチャーたち。しかし93年の「ジュラシック・パーク」で恐竜の模型を作成中「恐竜はCGにします」の世界のスピルバーグのプテラノドンの一声でCGにシフトチェンジ。それを知った彼は深く絶望し結局その後「ジュラシック〜」でCG恐竜の動きの指導などを行い皮肉にもその年のアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞するという快挙を遂げるのだが、その一件でハリウッドから己の才が「不必要」の烙印を押されたと感じ裏舞台から徐々にフェードアウトしていった…。前回ご紹介した「クリーチャーデザイナー」でもこの一連のジュラ紀に勃発した「アナログVSデジタル」論争を垣間見れましたが、その「ジュラシック〜」でのショックで企画が頓挫した、彼が仕事の合間を縫ってコツコツ自主制作してきたある企画が今作なのです!!


裏側のそのまた裏側のアンダーグラウンドをひたすら突き進む。糸を垂らしながら降りてくるマユみたいなポットに乗るガスマスクの男。彼はある目的の為に上界から下界に降りてきたのである!!!……えナンナン?この映画「まずセリフがない。」よってストップモーションで作られたキモカワいい住人たちの行動を読み解きながら「今この瞬間“何が”行われているのか?」を推測して観なければならないのです!!男が来た目的も男の素顔もそしてこの世界の理も、何もかもが説明皆無。いや一応OPで平野レピ記26章をズラズラ〜と流してくるあたりどうやら“聖書”に絡ませたシナリオなのかな?とも思ったがどうやら今作は元々“短編だったものを数珠繋ぎして1本の映画にした”ようで、どうりで物語の一貫性がないわけだと妙に納得…。ともあれ本作を見る前に公式サイトとかで“あらすじとキャラクター設定”くらいは事前予習することをオヌヌメします!ちなみにネタバレを読んでもなんら問題ありません!!いやむしろその方が映像にすんなり入れてストレスフリーかも?




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https://edamamemamade.wixsite.com/edamame-movieimpact
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