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マッドゴッドのmegusukeのレビュー・感想・評価

マッドゴッド(2021年製作の映画)
3.5
"狂った神"あるいは"バベルの塔"映画。

感じたまま源泉掛け流します

原罪という思想?は罪深過ぎる…

こちら側でいう"神"が不在、若しくは"地獄界"は実在している世界。
それぞれの層は、文明発展→崩壊を繰り返し層として積み上げている"バベルの塔"

ラストマンの手足が変形してるところから見るに、人間界も地獄の階層で1番浅く
文明ができて真新しいので、好奇心?欲?のまま下層の調査をしようとするが
(多分)最下層に錬金術師、あるいは創造主(神?)がいて、探ろうとする奴には天(じゃないけど)罰が下る"逆バベル"の構造。
その罰は身体を切り刻み現世で得たもの(肉体、富、名誉、目的、知識など)を掘り出し(=死)出て来た赤ん坊(=その肉体の魂、あるいは原罪)の罪力なるものを消費して、地獄界で物凄く労力を使って作っている
モノリス(=ビックバン)に、お手軽に作り直す事(罪パワーがすごく大きいが故の時短と思われる)
モノリスは更なる文明が創世、そして崩壊して、新しい層になる。
最下層の主は、そうやって高みを目指し"バベルの塔"を築いていく…みたいに見えた。

ストップモーションアニメって、独特のあたたかみが宿るけど、それが血の通っている域まで極めちゃってるので、下手なCGや特殊効果より心にくる
血が苦手な方には全力でお勧めしないけれど、フィル氏の長考の成果や技術に興味があるなら、一見の価値アリ。
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