台詞無しで奇怪な地下世界を映し続けるストップモーションアニメ。
高度な（しかし退廃的で不気味でレトロな）機械文明とファンタジーのような不思議な生き物たちが画面を盛り上げる。
映されている内容の一つ一つは決して意味不明ではないのだが、話の基礎部分の説明もないので想像力で補完しながら見るしかない。
しかし次から次へと不快指数MAXなサムシングが映し出されるのを見ているだけでも絵的に楽しい。
視聴の際はグロテスクへの耐性を高めておくことをお忘れなく。
難点を挙げるなら、画面が全体的に暗めでちょっと見にくい…😅
配信で見たので液晶の明度を上げれば済む程度でしたが。
↓↓↓↓↓以下ネタバレ↓↓↓↓↓
背景設定として、神のような存在が様々な命を創り出してはおもちゃのように弄んでいる、まさに「暇を持て余した神々の遊び」が行われているところなのかなと思った。
サイバーパンクっぽい世界観も相まってゲーム「魔界塔士SaGa」に似ている気がする。
もう一つ考えたのは主人公は創作物の中のキャラクターではないかということ。
作者が感動や悲劇を自分勝手に演出することに対するキャラクターの反乱の話ではないか？
主人公の中から取り出された赤ちゃん（？）が砂金のようになって新しい宇宙を創り出すところは
創作物の中のエッセンスが後の作品に影響を与え新しい輝きを生み出す、ということを表しているのでは……。
あと、一番「うげええーっ！」となったのは生きたまま脳までドリル？でえぐられるシーンでした😨
