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グレイマンのKentaCのレビュー・感想・評価

グレイマン(2022年製作の映画)
4.1
CIA工作員であり暗殺者であるコードネーム「シエラ・シックス(=グレイマン)」が、ある暗殺任務を機にCIAおよび元CIAの傭兵ロイドから命を狙われることになる物語。

アクション映画好きのツボを突く覚悟完了骨太アクションが全編にわたって展開され、特に中盤の市街地でのカー&トレインチェイスにはガッツリ痺れました。
また、主演のライアン・ゴズリングだけでなくバディ的な立ち位置のアナ・デ・アルマスの存在感とアクションのキレが抜群で、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の彼女を超えるほどの輝きを放っていて、その満足度も高かったです。

ドラマ面も、救出対象の少女クレアとの心の繋がりを端的に示す過去回想など、語りすぎず、しかしちゃんと各登場人物がしっかりキャラ立ちしていて非常にいい塩梅でした。

ただ、クリエヴァ演じるロイドのネジぶっ飛んでる感が、物語が進むとともに小物臭を漂わすようになって、敵としての風格がみるみる減退していったのは少し残念…
それでもクリエヴァの肉体的説得力は流石のレベルでしたし、最終決戦での泥臭さも含めて、男の渋さと愚かさが体現されているキャラだったかなと思います。

とにかく早く続編が観たい!と思える作品でした。
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