アン

シンシナティ・キッドのアンのレビュー・感想・評価

シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)
3.1
007カジノロワイヤルのポーカーシーンのオマージュ元。
ダブルオーではボンドがブラフに見せかけ勝負に勝ちますが、この作品では主人公キッドは自分の引きの強さに過信し、ザ・マンがブラフをしかけていると思い込み、自分の手札と幸運を疑わずにいます。テーブル外の心理戦で主人公はすでに、ポーカーの名手ザ・マンが老いには勝てずツキは自分にあると信じ込まされていました。
ショーダウンでザ・マンから手札を開示するのはとても良い演出でした。気持ちが高揚し勝つと確信をしていたキッドが一瞬で絶望のどん底へと叩き落とされ、ツキに見放されるシーンはギャンブルの本質そのものだと思います。
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