Ryan

シンシナティ・キッドのRyanのレビュー・感想・評価

シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)
3.7
これがギャンブル


ストーリー
ニューオリンズに住むスタッド・ポーカーの名手シンシナティ・キッドは、名実共にその世界で三十年も君臨する大物ザ・マンことランシー・ハワードがニューオリンズにやって来た事を知る。


主演 スティーヴ・マックイーン
監督 ノーマン・ジュイソン


すげぇ。
鳥肌立った。
終盤の大勝負のためだけに序盤から様々なブラフがあったのではないか?と思ってしまうくらい予想がつかない。

真剣勝負に大人の事情や様々な要因が見え隠れしながら邪魔をしてくるが、それを見越してのギャンブルなのかも知れない。

主演のスティーヴマックイーンとエドワードロビンソンの一騎打ちが見事。
名勝負として語り継がれてもおかしくない。
"青い目の"マックイーンと映画"緋色の街"で怪演を披露したエドワードロビンソン。
両雄のぶつかり合いはアクション映画よりハラハラドキドキした。

ラストは決まっているのに最後の最後まで尻尾を掴ませない脚本力にも脱帽。
様々な誘惑を跳ね除けキングとなった男に挑むマックイーンの悪魔の誘惑に勝てるのか?人生を賭ける戦いはこうでなくてはならない。

スティーヴマックイーンの静かな佇まいと低音ボイスの中にある優しさに思わず酔いしれる。
見事な作品であった。
Ryan

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