けい

スランバーランドのけいのネタバレレビュー・内容・結末

スランバーランド(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公・ニモが灯台守をしながら父と二人で暮らすおとぎ話のような雰囲気のはじまりから、父の弟である叔父との暮らしが始まるとガラッと都会の生活感のある部屋に変わり、世界観が一気に広がる。夢の世界 “ スランバーランド ” の幻想的な雰囲気も終始観ていて飽きない。ベッドの足が伸びて動きはじめるシーンはこれから起きる冒険を予感させるわくわくがあり『リトル・ニモ』が原作だと知って納得。

ワイルド悪役のイメージが強いジェイソン・モモアが演じるフリップはコミカルさたっぷりで新たな魅力を感じたし、マーロウ・バークレー演じるニモの可愛さにノックアウトされた。

夢の中で自由奔放に動き回るフリップの意外な正体は予想外で、ニモの相棒のぬいぐるみ・ピッグの活躍でニモの願いが叶えられ、夢の世界で『父と最後の時間』を過ごせて “ 灯台がある意味 ” に気づいて前に進めたことで、現実の世界では『叔父との確執』が解消されるクライマックスは見事。そして急にプレイボーイになる叔父(笑)

最近は夢を見ることはほとんどないけれど、実はニモたちのように凄い夢を見ていて、伯父さんのように忘れているだけなのかも!?と思わせてくれる、眠りにつくのが楽しみになる作品。
けい

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