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スニーカーシンデレラのおはぐのレビュー・感想・評価

スニーカーシンデレラ(2022年製作の映画)
2.6
現代のニューヨークを舞台に、スニーカーデザイナーを夢見る少年エルがスニーカー界のキングの娘キラと出会い、夢への一歩を踏み出していくミュージカル作品。
主人公が作り出すオリジナルデザインのスニーカーはもちろんのこと、出てくるスニーカーがどれも魅力的。スニーカーをただのファッションアイテムとしてではなく“自己実現”の重要なアイテムとして描き、ヒップホップやラップと絡めることで黒人コミュニティのカルチャー表現が上手くなされていたと感じた。
しかし、リアリティラインとファンタジーラインが上手く溶け合っておらず、後半は展開の雑さが目立ったように感じた。王道のシンデレラストーリーにスニーカーカルチャーを取り込むという設定は面白かったが、フェアリーゴッドマザー的立場のグスタボの活かし方や義父・義兄弟たちの贖罪の甘さなど細かい箇所で気になる点があったのが残念でした。
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