最近流行りのスーパーヒロイン映画かと思いきや
設定が最高でクーデターにより占拠されたお城の中でお姫様が悪党をぶち殺して回る
「ザ ・レイド」と「ダイハード」を合わせてプリンセス要素をぶち込んだ怪作！
しかも監督が「ハイフォン」の人だしお姫様の師匠役にベロニカ・グゥという完璧過ぎる作品
初っ端からお姫様が悪党をバタバタとブチ殺してくれるのは良いんだけど殺陣がモッサリしてて残念
まぁ中世チャンバラ映画だからある程度のモッサリ感はあっても良いけど
ジミーウォング映画みたいな段取り感があるシーンもあってそこはもうちょっと頑張って欲しかった
ファイトクレオグラファーはハイフォンの人とおんなじみたいなのでジョーイ・キングの限界だったのかな
まぁモッサリアクションは仕方ないけれども色んな敵がバリエーション豊かにワラワラ湧いてくるのは楽しかったし
師匠のベロニカ・グゥも良かったし、スーパーヒロイン映画お約束のフェミニズムぽいストーリーもまぁまぁ良かった
ラスボスの右腕役のオルガキュレンコもめちゃくちゃカッコよかった
なんだけど肝心のラスボスがめちゃくちゃ小物でラストバトルが全く盛り上がらなかったのが残念
屈強なザコ兵士相手に無双してた主人公と師匠がイキってるだけのラスボスに苦戦するというめちゃくちゃアレな展開が辛かった
ラスボス率いる軍団がお城を占拠するシークエンスが無いのでラスボスの強さが全く分からないままラストバトルに突入するのもアレでした
なんか急にラストバトルで主人公がメソメソし出して弱体化するしでモッサリアクションながらも面白かった映画がクライマックスで台無し
クライマックスがクソなのでムチ使いのオルガキュレンコが死んだ所で映画を止めればかなり楽しめます
