みなみ

ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師のみなみのレビュー・感想・評価

4.0
尊敬する人物の一人、コンゴの産婦人科医デニ・ムクウェゲ

彼のドキュメンタリーは何本か鑑賞していたが、本作で良かったのは男性へのインタビューがあったこと。男性もレイプされたり、支配する方法としてレイプを教え込まれ、逆らうと自分が殺されてしまう。女性はもちろん男性もレイプの被害に遭っていることが新たに知ることができた。

一番衝撃なのは生後数ヶ月の幼児から90代の女性までレイプされていること。自分より歳の若い女性がレイプによって苦しみ涙を流しながらインタビューを受けている場面は見ていて辛かった。
コンゴと日本の繋がりは深く、日本は多くの鉱山資源をコンゴから輸入しているそうだ。作中で「普段我々が使っているスマートフォンはコンゴの女性・子供たちの血が流れている」と言っており、このことはずっと覚えておきたい。

別の授業で「沈黙の歴史をやぶって ~女性国際戦犯法廷の記録~」という慰安婦問題のドキュメンタリーを見たが、こちらも見るのが辛かった。戦争における性暴力は深刻な問題だと痛感する。
みなみ

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