ツガチハ日記のflyoneのレビュー・感想・評価

登場人物の背景やら関係性やらには興味がないという。22日目から始まり1日目まで、遡行的に語られる『ツガチハ日記』を観る態度として、ある出来事の因果関係を探ることは相応しからぬもののように思う。むしろ、瞳を刺激する現在形の身振り、現在形の光線をありのまま受け止めること、そしてそこに流れる前後関係から解き放たれた豊かな時間に足の先から頭の先まで浸かってしまうことが相応しいのではないかと思われもする。