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『ツガチハ日記』に投稿された感想・評価

[ミゲル・ゴメス版『メメント』]

ミゲル・ゴメスがパートナーのモーレン・ファゼンデイロと組んだ初の作品。22日目(という中間字幕)。クリスタ、カルロト、ジョアンの三人が部屋の中で踊り狂っている。開け放たれた腰窓からは夜の木々が見え、真っ暗な部屋の中は外から入る色とりどりの光で満たされている。カルトロが一時離れて戻ると、クリスタとジョアンはキスをしている。いきなり何が始まったのかと思ったら、物語は『メメント』のような逆順しりとりを日付のカウントバックによって語っていくスタイルで展開される。21日目、20日目、19日目。軒先に放っておいた果物が腐った状態から元の状態に戻っていく。三人で建てた簡素な庭園も更地に戻っていく。"TSUGUA"という見慣れぬ単語は"AUGUST"の逆順であり、そこからも逆順で日記が展開されることが分かるだろう。日が戻るに連れて、日記は映画内映画の撮影現場というメタ視点も内包していく。つまり最初の方の三人の生活は映画内映画だったのだ(カルロトとジョアンがセリフを入れ替えて同じ場面を演じ直したりするのはそういう理由)。しかし、ゴメスもファゼンデイロも因果律を入れ替えることにも興味があるわけではなさそうなので、頭でっかちな理論先行による映像と構造の乖離に起因する虚無感がある。一応、映画の真ん中くらいにあるミーティングで、この映画が"キャラクターを構築/創造すること"を主軸に置いていることが明示されるが、それが特段上手く機能していたとも思えない。コロナ禍での撮影風景を記録したというだけ。
豚肉丸

豚肉丸の感想・評価

4.3
コロナ禍の夏の中、男2人女1人で世間から開放されたバカンスを楽しむ...映画を撮るお話

『ツガチハ』というタイトルの通り、時間は逆回し構成で進んでいく。最終日の22日目から、1日目まで遡っていく構成となっている。
最初はただのバカンス映画かと思っていたが、映画が進むにつれてこのバカンスの「何か」が徐々に顕になっていく。現実が現実のようなフィクションに侵食されていくのだ。

ミゲル・ゴメス監督はまだ処女作の短編と『私たちの好きな8月』しか見たことないが、映画内で映画製作を描くことを特徴としている監督なのか。『私たちの好きな8月』でも映画内で映画製作を描き、ドキュメンタリーからフィクション(そして、フィクションを作る様子)に移りゆく流れを描いていたが、本作も同じような映画だと言える。ただ、本作の時代背景が2020年のコロナ禍というのが面白い。コロナに振り回されながら、監督たちはバカンス映画を作ろうとするのだ。
これもある意味、2020年の様子を切り取った時代性のある映画とも言える。

ただ、やっぱりミゲル・ゴメス監督の独特な映画の構成の故か、映画の全体像を把握するのが難しく...だけど、かなりクセになってくる味わいがする監督でもある。普通に面白い。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.7
【あの夏、私たちは小屋を作った、映画を作った】
モーレン・ファゼンデイロとミゲル・ゴメスがロックダウン中に即興で作り上げた作品。ミゲル・ゴメス映画は毎回ピンとこないのだが、今回は刺さりに刺さった。

まず、本作はジャック・ロジエ『オルエットの方へ』のように日記形式で日付が刻印され、何気ない日々が映し出される。しかし、21日目から逆再生されるように日にちが巻き戻っていく。紫と緑に覆われた幻想的な空間で踊り狂う。かと思いきや、陽光差し込む小屋での運動が捉えられる。時間は巻き戻るので、小屋が完成されていく様子を後追いすることになるのだ。

時間から解放されたバカンス映画のように、豊穣な時間の中で男女が小屋を作る。腐った果物が再生されていく。がらんとした室内。扉が閉まるのだが、それが絵画的構図となって、外の人をフレームに収める。なんてことない場面なのになんて美しいんだと感動する。

日本のバカンスといえば、刹那の余暇を埋めるように、スタンプラリーのように工程を消化する。時間から解放されることはない。故にエリック・ロメールやジャック・ロジエの豊かな時間が流れるバカンス映画を観ると感傷的な気持ちになる。本作もまた内なる感情を刺激し続ける。

ノーマスクでコロナ禍前の輝けるバカンスの質感をアーカイブしているのかと思いきや、扉が開く。異界の扉が開かれたかのように、防護服を着た人が立っており、箱を置く。カメラはそれを凝視する。冷気から現れたのは、虫だった。一気に、現実に、フィクションになってしまった現実に引き戻される。さらに、映画は撮影のディスカッションを映し出し、恋愛描写をどう演出するかについて延々と話し合うのだ。コロナ禍になり、軌道修正せざることとなったであろう状況下でどのように映画を作るかを同質の豊穣な空間に収めていくのだ。

即興的で、内容は希薄かもしれない。その性質ゆえ、観る人はかなり選ぶ。しかしながら、コロナ禍を前にどのように映画を撮るのかと考えた際に、コロナ前の輝ける刻のアーカイブと虚構が現実を侵食し始める今を、メタ的に撮影現場のシーンを織り交ぜて語るアプローチは鋭いと感じた。日記とは徒然なるままに書くもの。日によって感触は異なるだろう。その日記の特性を映画に持ち込んだことで本作は完全優勝を果たした。

日本公開してほしいし、なんなら劇場公開希望である。

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