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プレデター:ザ・プレイのpenのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

当初プレデターであることを隠して公開(配信?)予定だったらしいというのを見かけて、プレデターの初登場シーンはその名残かなと。

プレデターも息の長いキャラクターとなり、多くの作品が作られた現在、どう扱うのかがやはり気になるところ。本作は時代を今までよりも一番過去に設定して"狩り"についてのドラマを徹頭徹尾展開していたのが良かった。獲物を狩ろうとする時、獲物もまた狩人を狩ろうとする関係はタイトル(プレイが獲物でプレデターが捕食動物)からも明示されているし、ストーリーの展開もそう。ここに狩人として認められたい少女の冒険モノとしての要素を加えつつ、家族や同じ狩人の兄との絆も必要十分な範囲に留めていて、ソリッドな仕上がりになっていた。

前半のゆったりとした日常描写の中では自然が多く映像で映されるが、この自然空間の中ではあらゆるものが罠となり、隠れ場所になり、武器にもなり得ることを兆しとして見せていたように思う。また、狩りによって受けられる名誉が兄の最初の帰還によって描かれることで、いかに主人公にとってそれが大事なものか、同時にプレデターが狩った動物の骨を加工する儀式のような行動にも呼応している。どのように相手を狩るかのアクションも良いが、それ以外の狩りとは何かを補強する行動描写も良かった。

あの時代に電気は存在しないしたくさん火を炊いたら相手に気付かれるとはいえ、夜の場面が少々暗すぎた気がする。でも満足。
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