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プレデター:ザ・プレイのdubstronicaのレビュー・感想・評価

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
3.5
プレデターものを全て追えているわけではないが、本作は原理主義的な視点からは高い評価になりそう。

個人的に残念だったのは、主人公ナルの戦闘力のブレを感じて、強い設定なのか弱いけど設定なのかが腹落ちしなかったところ。
部族内では認められてはいない、自主トレで手斧のスキルは磨いている、ライオンとの対峙ではかなわない、白人たちとの個人戦ではなかなかやる、と強さ具合がブレて進んでいくので、クライマックスのプレデターとの戦い方に説得力が足りない気がした。
これがもし、ナルは薬草などの知識と漁などのクレバーなスキルが高く、プレデターにまったく歯が立たなかった男どもの肉弾戦的な戦い方とは違うフィジカルをほとんど伴わない策略的戦い方で勝つの方向に全振りしてくれたら(オープニングでそれらを披露しておく)、もっとスッキリ出来たかもしれない。「獲物」に対するアプローチはマッチョな肉弾戦だけじゃない!をクライマックスで観たかった。

言語に関しては、全編コマンチ語メインという視聴者数的なリスクを負うほどのテーマの映画ではないと思うので、コマンチ語吹替を作っただけでも思い入れを感じるが、字幕が英語しかなかったので残念ながら断念。
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