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プレデター:ザ・プレイのMillerのレビュー・感想・評価

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
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早朝、目覚めとともに植物を採りに出かけるナル。
部族の仲間が植物を採っている中、ナルは狩りのために斧の練習をする。
鹿を発見したナルは、相棒犬のサリィとともに鹿を狩ろうとするも、獲物に逃げられてしまう。
ナルがサリィを探しに行くと、サリィは見たことのない罠に掛かっていた。
ナルがサリィを薬草で手当をし、見通しの良い所で空を見上げると、何かが空を流れていくのを目撃する。
それを雷神鳥であり、しるしだと感じたナルは、試練の狩りを迎えたと受け取る。

ナルは村の付近でライオンが現れ、仲間が襲われたと分かると、男たちに混ざり狩りに出かける。
ライオンを探していると、ナルはライオンとは違う異質な脅威に気が付く。



物語が進むにつれ、ナルは徹底的に追い込まれていく。
仲間の男たちには腕力で取り押さえられ、プレデターだけでなく、熊やライオンに敵わず、逃げ回り、白人たちにも捕まってしまう。
ナルは、仲間を襲ったライオンを倒したことで長になった兄から「お前は俺に見えていないモノが見えている」と言われる。
村の誰よりも早く、異質の脅威に気が付き、プレデターの行動や武器装備を理解し、土地の特性を利用する。
力と力では、圧倒的な装備と力を持つプレデターに勝ち目はないが、その仕組みを理解することで、闘いは力と力ではなくなる。
圧倒的なプレデター、火力を用いる西洋人、同じ部族の中でも力と力に囚われそうになる中、部族を新たな方向に導いていく英雄が誕生する。
物語中盤まで描かれることの無かった、ナルの捕食者としての素質が、白人やプレデターに発揮されていくのは痛快。

ナルの手にした銃がどのような経緯で、プレデター2に繋がったのかも気になるところで、あらすじの絵巻が示唆する物語の続きも、とても楽しみ。
Miller

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