ぼっちザうぉっちゃー

プレデター:ザ・プレイのぼっちザうぉっちゃーのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

一作目のアマゾンな鬱蒼としたのとも違う広大な自然を感じるフィールドがすごく良くて、全体のテイストに新鮮な爽風が吹き込んでいた。
そんななかで野生のぶつかり合いにフィーチャーした内容となっていたのがやはり格別に魅力的。
弱肉強食の「狩り」という作品自体のテーマを軸に、森の戦士たちのトライバルな躍動感が前面に出ていて見応えがあった。そして何よりこれまでのように一方的にやられるだけじゃなく、最初の会敵の時点からしっかりやり合うのがすっごい面白かった。
そこから武器の改良や技術の鍛錬をしっかり踏んでいく段なんかは無印のゲリラ的な戦いにも通ずるような、野生の知恵というものが感じられてワクワクした。
“血を流すなら殺せるさ”という名台詞をナチュラルに吐いちゃうところも好き。

食物連鎖を辿ってくるプレデターの強さの表現もすごくインパクトがあって、めちゃくちゃ端的だし効果的だと思った。より生身に近く猛々しいビジュアルとなっていたのもカッコよかった。倒され方がちょいと間抜けではあるが、試練の狩りにおいて「成人」となるにはまだ未熟であったということだろう。

最後の小銃でまさかの「2」のエンディング回収してきたのは驚きだった。この後も人類とプレデターは幾度となく研鑽を重ねて切磋琢磨してきたのだな。意外にも奥が深い。
無印以外の登場作における不振っぷりと個人的な「エイリアン」贔屓から正直嘗めてかかっていたけれどめちゃ面白かったので、また違ったものが観られるのであれば期待したいと思う。