ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022にて、やっと観ることができた23分の短編映画作品。
物語自体は大変良かったです。
限られた時間のい中で端的に世界を見せるという意味でのルールづくり。
それを踏まえた上でのラストシーンの意味の深み。
ただ、見せ方としては、スローモーションが多用されすぎていて、スローにする効果がなくなってしまっている点と、冒頭の「授業参観」という日本独自に説明はいいのですが、その後の「全く同じ会話が〜」の説明は全く必要がなかったです。
この説明があることで、このシステムへの気づき発見が失われてしまい、物語の輝きの大部分が失われてしまっています。
ネタバレしてから観たいタイプの方には、よいかもしれませんが、観客のレベルを低く見積もりすぎかと感じました。
それでも、教師も人の子であることへの振り返り、人格者から引きずり下ろされてしまった教師という職業に対しての人間としての一面と、それぞれの家族のあり方との比較は端的で分かり易く、1つのルールによる見せ方としては、大正解だったと思いました。
また時間ができたら、他の作品も観てみたいと思います。
