むらむら

偽りの果てのむらむらのレビュー・感想・評価

偽りの果て(2016年製作の映画)
5.0
アマプラの沼底で発見した、オランダ発サスペンス。

主人公のサラは息子と娘、旦那と共に故郷オランダへ移住した途端何者かに襲われる。どうやら、それはナチス・ドイツ占領下を生き抜いた老いたユダヤ人である父親の過去に関係があるらしい、という内容。

filmarksでの鑑賞数はゼロ。観た動機は、誰にも荒らされていない「前人未到の地」に立ってみたいという野望から。filmarksユーザーなら「1ゲット」したいと思ったこと、あるよね!?

以前、同じく鑑賞数ゼロの「ネビュラスダーク」という作品にトライして、それも「1ゲット」をしたのだが、その代償に、ウンコを75分間鑑賞しているような気分にされてしまったことがある。
(https://filmarks.com/movies/98218/reviews/117842309 )

だが、この作品、なんとも中途半端な出来で、書くことに困る。

「なんでサラ一家は狙われるのか!?」ってのが物語の骨子なんだけど、「どー考えても、ナチス絡みだよね」って予想したら、そのとおりだから、特になんのインパクトもない。「あ、そうですか」くらいの感じ。「江戸川コナンの正体は、誰なんだろう」みたいな全員が分かっている事実で延々引っ張られてる感じで、正直退屈。

話の展開に、息子の右傾化とか、ビッチな娘がSNSでリベンジポルノ映像を撮られるとか、色んな要素を詰め込んであるけど、だから何、って感じ。特に息子に関しては、わざわざアメリカでロケ敢行して、海兵隊への入隊式をやってんだけど、本筋との関係が薄く、意図不明。

サラが熟女オッパイを披露してくれるのに、娘が若者オッパイを披露しないのも残念なポイント。俺、熟女オッパイも好きだけど、何事にもバランスってものがあるでしょうに……。

唯一良かったのは、ロングショットを多用したカメラワーク。長いところでは5分くらいワンカットで見せてくれ、撮影にはすっごい凝ってるのが伺える。ただ、話になんとも魅力がないから、努力が実ってないんだよなー、残念だけど。

というわけで、

「スーパーのレジにいそうな熟女のオッパイが出る、中途半端で魅力の乏しいサスペンス」

が大好きな人(俺)にとっては★5の作品でした。「2ゲット」したい人以外は観なくて良いと思います。

(おしまい)
むらむら

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