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すべてをあなたにのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

すべてをあなたに(1996年製作の映画)
3.5
架空の駆け出しバンドの栄枯盛衰を描いたトム・ハンクス監督・脚本作品。よくあるバンドのスキャンダルあれこれみたいなドロドロしたところは一切なしで、いわゆる音楽伝記モノとは違い大きなドラマはないけど終始軽やかで楽しい感じが貫かれています😊

1960年代の再現がいい感じ!実家の家電販売店で働く男の子ガイが、ひょんなことから怪我で欠員が出たアマチュア・バンドにドラマーとして参加することに。たまたまテンポを速めてみんなの心を掴んだキャッチ―なデビュー曲であれよあれよという間にスターダムを駆け上がり...

成功するまではいい曲を出して売れたい一心で後先考える暇もなく団結して突き進んでいくけど、一旦そこそこ売れるとそのあとにどうしていきたいか、満足の着地点は当然みんなそれぞれ違う。誰が正解とか誰が間違っているとかいうことは全くなく、みんな違ってみんないい💮って個人のキャリアならそれでいいけど、バンドじゃあそれは成り立たない... こうして考えるとずっと続いてるバンドって売れる売れないに関わらずホントすごいなぁと思う次第😎

気になったのは、主役の子の演技がもはや演技じゃなく単なるトム・ハンクスのモノマネ🤣トム・ハンクス監督がそうご指導したってことかなぁ?本作も自分出てるし、彼が製作側でも関わった他の作品も思い浮かべると、ハンクスって実は自分大好き人間なのかも。本作ではバンドのマネージャー役ですが、それから25年以上経ち大ヒット映画「エルヴィス」でもマネージャーを演じ、公開当初からの噂通り見事ゴールデン・ラズベリー賞助演男優賞ノミネート、いやぁ感慨深い...(?)。

いわゆる一発屋?同じ曲が何度も流れるので、終わるころにはすっかり耳についちゃうテーマ曲も設定にぴったりで妙にリアルな出来、素敵です。
https://youtu.be/BJn-Jl2ZeQU
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