エルサ・パタキー主演のアクション映画。80年台〜90年台初期のマッチョなアクション映画群を思い出させるどこか懐かしい雰囲気に、タイムリーな設定が重なった作品になっている。
ミサイル迎撃施設の海上プラットフォームに新たに赴任したコリンズ大尉が主人公。新たな職場に到着して即、事が起こるという潔いサクサク展開には好感が持てるが、フェミニズム映画的側面を不自然にやたら強調するのでせっかくのテンポが失速。
2つしかないミサイル迎撃システムの警備がガバガバだったり敵味方共に無能だったりと残念な脚本が目につくが、アクションエンタメ映画なのでアクションが良ければ全て良し!しかし、小柄な女性vs巨躯の男性というアクションはやはりリアリティが無さすぎて楽しめず。
また扉の開閉ボタンを押したい、押させないの展開が何度もあるのも飽きてしまう。
やたらシリアスで重たい設定があるのにちょこちょこコメディシーンがあったりとバランスの悪い展開が多いのも難点。全く感情移入出来ないので感動的な演出をされてもシラケるばかり。
ただのアクション映画ではなくフェミニズム映画でもありますよ、というのをやりたい気概は伝わってくるがやり方が下手すぎる。
低予算映画ではあるが、クリス・ヘムズワースと楽しい仲間達のお遊びにしては金がかかっている。