遅まきながら、Youtubeに関連動画がサジェストされてきて(作品を知り)鑑賞してみた。
よくある「洋上のダイハード」もので、よくある「白人保守ウヨ軍人による国家叛乱」もの。
そういう強権主義のアメリカ人が、ウクライナ侵攻に際し(今でも)プーチンに理解を示してる現実局面を下敷きにしてるのかな、と思った。
主人公の女性大尉がセクハラ告発で窓際に追いやられた「不憫な身の上」というプロットは要るのかな? アクションドラマとしての話の主軸が散らされて、最後まで「余計っぽさ」が拭えなかった。
ミサイル防衛を、たった2カ所の基地"だけ"でまかなう!? という設定は「ほぼSFレベルの仮想度」。実際にロシアの核ミサイルが来襲すれば、NATO圏などの米軍基地や洋上に展開しているミサイル艦、はたまた潜航中の原潜などからでも迎撃弾が射出できるハズで、本作の突飛な『核迎撃体制』の描写が、やはり一番、観てて迫真性を沸かせなかった。
あまりにSF的な寓話性のなかでも唯一、面白かった?点とすれば、米国破滅の危機の現場が『全国いっせいTV&ネット中継』される、というアイデアかな。いわゆるダイハード的な「閉鎖環境での孤軍奮闘」作品群のなかでは、これまで無かった趣向だと思う。
と言うか、アメリカ社会を一時的に潰したけりゃ、米国各地の成層圏上で核を炸裂させて"さえ" やりゃTVもネットも、通信インフラから物流インフラまで全部マヒさせられる。叛乱軍人の理想にかなった最善で最適の「米国やり直し」が図れるだろよ、何も人の住めない土地にせんでもww