CHEAPGUY

INTERCEPTOR/インターセプターのCHEAPGUYのレビュー・感想・評価

2.5
絶海の迎撃ミサイル発射拠点を舞台にした女『ダイハード』。奪われた16基の核ミサイルが米国の16都市を狙う。

多勢に無勢、強力な敵に対しこちらは非力。そして次々に襲い掛かる新たな脅威。主人公がどう立ち向かいどう切り抜けるか、主人公が最後に勝つことを経験的に知っていても観客はハラハラしながら見守る。それはその脅威が劇中では起こり得るという前提があるからだ。
核ミサイルがアメリカの都市を壊滅させるという筋書きがこの手の娯楽映画では考えられないこと、更に物語上、主人公の英雄的な勝利には16基のうち1基すら取り逃がすことが許されないこと-からこのお話は開始早々にダイハードの魅力を失ってしまう。設定の不可能性という最大の味方をつけた主人公のほうが敵よりも圧倒的に強いのだから。そして案の定、物語はサンドラ・ブロックを小粒にしたような女優の片手雲梯渡りだけを観客の記憶に残して終わる。
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