『トロール』(Troll)2022 ノルウェー
Netflix製作ノルウェー発の怪獣映画。王道ストーリーで展開する悲しきモンスター物語。
トロールはヨーロッパに伝わる伝説の怪物。御伽噺の中の怪物と大人は扱うのだが主人公ノラ・ティーディマンの父親はトロールが実在すると主張する。成長したノラは父と袂を分ち古生物学者になる。
炭鉱で謎の爆発が起こりノラは首相官邸に呼び出される。次に起きた爆発事故の映像に巨大な怪物が映っていた為ノラは首相直属の科学顧問になり怪物を追跡する。
農家が踏み潰され、周りに巨大な足跡が残される事件が起き遂にノラは父親を訪ねて意見を乞う。
トロールは岩に擬態していて遂に立ち上がり首都オスロを目指して歩き始める。ノルウェー軍の通常兵器は全く歯が立たず遂に首相はミサイル使用を決断するが、、、
トロールはある理由があって首都オスロを目指す。ここが『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』と似ている。この『GMK』ではゴジラは太平洋戦争で死んだ兵士の残留思念という設定だった。『GMK』でははっきり言及されていないがゴジラは天皇に戦争責任を問うために皇居を目指したのだろう。
『トロール』では首都を目指す理由は戦争ではないけれど人間が行ったことへの責任を問うようにも思える。
アクションも特殊効果もよく出来ているし仕事ができるメガネ女子とか主人公たちを邪魔する憎まれ役のファッキンな役人とかキャラクターも充実している。
トロールの最期も切ないし怪獣映画の王道を踏襲していてとっても満足しました。
ノラと同行する首相補佐官が大泉洋に似ていて色々酷い目に遭う。ノルウェーでも『水曜どうでしょう』は観られているのかな?