コメディ要素が強く、気軽な娯楽作としての建付ながら、驚くほど見事に教科書的な怪獣映画。
環境破壊の地下開発をしていたら伝説の怪物が復活しちゃった！という出だしは勿論、姿を見せるまでのタメといい、姿を現してからの暴れっぷりや、勿論現代兵器のムダな奮闘は嬉しくなっちゃうし、クライマックスのトロールに立ち向かう兵士や民兵の奮闘は胸熱。
伝説に隠された真実だの、国家によって隠されていたトロールにまつわる機密だの、学界や社会から負われた異端の学者だの、怪獣と人間の対話の試みだの、それぞれの親子の物語だの、怪獣映画にお約束の要素も天こ盛り。
ガメラ、ガッパ、コング、ラドン・・・とか色々な怪獣の横顔が去来してしまう。誉めています。
ラストはベタながら、トロール映画としても怪獣映画としても納得でウルウルしちゃう。
続編の制作が決まったみたいなので、取り敢えずは祝杯を挙げたい。スコール！
