ぱきら

超少女 マリアのぱきらのレビュー・感想・評価

超少女 マリア(1991年製作の映画)
1.3
観たことないですが超少女REIKOが観たくなりました。

超少女REIKOはタイトルは知っていますが、こちらのMARIAさんという作品は存在も知りませんでしたし申し訳ないですが主演の、オスカープロモーションの美少女コンテストで当時世に出て来たという方も知りませんでした。
のですが、アマプラでなぜか平成のビデオドラマを配信しているのでつい目について流していました。

当時らしいサイキックアクションホラーを目指したんだろうなというのは伝わってくるのですが、もう少し何とか出来たら良かったよね、みたいな仕上がりです。
見る前からおおよその人には分かってはいたものの、他の部分で何かあったらいいなとうっすら期待しながら当時の人も見たのではないでしょうか。もちろん主演の方の芸能界での展開のためとしては作ることに意義があったかもしれません。しかしそれにしても少し可哀想というかもっと面白いなり意義がある内容だったなら良かっただろうにと、今更ながら思わずにいられません。

主演の超少女(…これは当時なりのタイトルのつけ方なので仕方ないですが安易は安易)のかたは当時ほぼ新人だったようですが、脇に風見章子さんや小倉一郎氏がいたりとそれなりに手堅い作りは目指したのかもしれませんし、当初から一本だけで終わらないで続くにしていた様子からして少しも力が入っていないというわけでもなかったのかもしれません。

が、テンポが悪くて全体の作りがしょぼくなってしまっているのは否めません。当時の特殊撮影の技術だけのせいではけしてなく、脚本も良くないでしょうが、まあ全体的な問題ではあるでしょう。
時間も予算も少なかったんだろうなという雰囲気が全体に漂っています。

作品の評価とは一切別の部分ではありますが、
教師いじめのシーンなどキャリーのパクリかオマージュかの雰囲気ですが、現在はあり得ないものの当時はフィクションでもありがちで見慣れた展開で、更に現実においても集団で一人を攻撃というようなことは堂々と教室のような場所でもあり得たので、そういう時代の最低最悪な空気を思い出すような気持ちにさせられてもしまいました。
それでも、あったものを無かったことにするのが最も何より悪いことなので、意図せずともこうした作品にまでその当時の空気が焼き付けられていたりして残っていくのはそれはそれで貴重なことなのかも、とも思ったりもしました。

まあそういう目的の作品ではないですが。
ぱきら

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