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夕方のおともだちのkanetayaのレビュー・感想・評価

夕方のおともだち(2022年製作の映画)
4.2
「talk dirty to me(頭を使わないSEXは、単なる生殖行為に過ぎない)」
喜国雅彦さんの「傷だらけの天使たち」の中の一篇が約40年のときを経ても忘れられない。

身体の痛みに拘る気持ちは分からないが、心の痛みや欠落に拘る、親密な関係が、性的なことがらと結びつくのは、なんだか人間ならではのかたちに思えて、少し憧れのようなものを感じる。

年齢のせいもあってか、ただ身体が身体を求める、というような感じのことについては、人ごととして感じられ、少し面倒な気持ちになる。

凄くその方面の容姿才能に恵まれた人には、異性であれ、同性であれ、欲望や憧れとかより、嫉妬の方が先に立つ感じすらある。

そうした感覚で見ると、無様にのたうつ主人公や周囲の人には、なんとなく親近感が湧き、いい映画みたな、という感想に落ち着いた。

凄く偏った、個人的な感想でした。
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