夜飯

ONE PIECE FILM REDの夜飯のネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

小学生の頃からずっと大好きなワンピと中田ヤスタカ…自分の好きなものがこんな形で作品になることに私はまず感動しています…

賛否両論ありそうと思いつつ、私はめちゃめちゃ楽しかったし、今までにない新しい切り口で面白かった!
ウタウタの実の能力に説得力を持たせられるキャスティングも見事だし、事前の広報もお話と繋がってて、映画を見てすごくすっきりした。配信のウタはめちゃめちゃ明るくていい子そうなのに、なんでちょっとダークだったり強めの楽曲PVなんだろう…?と思ってたから。それに、ワンピの世界観でライブや動画配信、音楽配信って噛み合うのかな?と思ってたけど、そういうことなんだ…という。伏線回収や設定の盛り込み方が本当に上手い。

今までの敵は順当にめちゃめちゃ強い海賊相手だったし、やってることもわかりやすく悪事だったので、なんとかして倒す!!っていう感じで明確だったけれど、今回のウタは救いたい・救われたいという一心で起きたことだったからすごく苦しかったな。
世界を知らずに育ったウタがコミュニケーションをとれた相手は、自分に妄信的なファンばかりで、それに一生懸命応えて自分の過去の罪まるごと救われたかったんだな…というのが何より苦しい。後半、ファンの人とだんだん噛み合わなくなっていってウタがどんどん孤独に追い詰められるの辛いよ…。
ウタの言ってることがどんどん宗教みを帯びてきて気味悪くなってく感覚すごかったけど、そりゃそうなるわな…という過去だった。

そもそもの過去が辛いんですけどね…、事故といえば事故だけど、自分の歌声で国を滅ぼしたって事実耐えられないし、長いことシャンクスを恨んでいた自分の気持ちもどうしていいかわからないし…。ウタ本当につらいな…、、。

脚本の流れに若干違和感はあったし強引だったけど、描きたい内容が大ボリュームだからね…、時代に合った映画の形だし、なにより新しい切り口を見せてくれたことが私は嬉しかったので、かなり満足。

CP9でサラッと懐かしのブルーノやカリファが登場するのも激アツだし、ベポの付き添いでたまたま居合わせたローもかわいいし、それぞれ登場理由が違うのがキャラクターが生きててよかった。麦わらと赤髪海賊団の対比の見せ方もよかったし…。

映画で恒例の戦闘衣装もウタが悪いやつの目印として着せたもので、ウタの海賊への偏見の塊でよかったね!!!コビーも海賊っぽい衣装に変わってて新鮮だったな。

エンディング、音楽で世界が繋がるみたいなところもあり、色んなキャラクターが登場するのよかった。ワンピはエンディングでのファンサービスが本当に手厚いね。てかボンちゃんの匂わせ、1番びっくりしたけどそんなことないですか?最高…
みんなから愛される歌姫ウタを実感できるのもあり、キャラクターが音楽に対してどういう興味の持ち方するのかも見れて、嬉しいよ…。

キャラクターが生き生きとしてることが1番嬉しい私としては本当に楽しい映画だった。多分もう1回は絶対行くと思う。
夜飯

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