この頃の展開を追えていなかった事もあり、鑑賞を見送ろうと思っていた。しかしYouTubeで公開されたMVで俄然興味が湧き、友人に同行してもらい観に行った。
元々、野望や野心よりも、悲しみや愛情といったものに突き動かされるタイプのヴィランが好きな自分には刺さる。
自分の理想が損なわれることをあまりにも恐れすぎていて、人の死に敏感すぎる。そしてワンピ世界で生きるには繊細で優しすぎる。更には他者との対話が不足していて、その優しさがどうしても独りよがりになってしまう。
本当の意味で彼女に寄り添っていた人間なんて最初からいない。わぁ登場した時点で既に詰んでる……でもこんなヒロインがいてもいいよね。
彼女の望まぬ新時代で、それでも彼女の歌は愛され続ける。あまりに虚しく、今までにないONE PIECEだった。
