「ウタで新時代を作れるか」
お馴染みワンピース長編劇場版通算15作目。今回は「ONE PIECE FILM GOLD」以来原作者の尾田栄一郎が総合プロデューサーを務める。主題歌を中田ヤスタカ作曲、ライブシーンでは豪華アーティストが楽曲提供し、Adoが歌唱を担当。監督は谷口五郎。
100億突破してワンピース映画で過去最大の興行収入を記録して尚未だに大ヒット中の本作だが、成程これは賛否分かれるのもわかる。シャンクスの娘ウタによるライブシーンが多くて、AdoのPVやらこんなのワンピースじゃないって色々言われているのも理解できる。
でも正直自分はそんなに気にならなかった。多いつってもミュージカルみたいに新時代以外は全フレーズ唄うわけではないし、むしろ画的にも楽しめて曲も良かったからテンションは少なからず上がったよ。
気になったのは話の方で、ウタの動機というかシャンクスがなんであんなウソつくのかよく分からんかった。あんなウソ着いたらそらグレるやろ。適当にどっかの海賊にやられたとか言っておけば良いじゃん。しかもウタは事件の真相を知ってて世界を巻き込んだのか。かなりのエゴイズムだと思うんだが。
それでも結構なキャラが活躍するのはやっぱり面白い。中でもバルトロメオ、ブルーノ、カタクリなんかは美味しい出番貰ってる。カタクリなんてシャンクスと共闘するからね。敵味方関係なく全員で協力バトルする終盤はBGMも相まって熱かった。
最後もワンピースにしちゃ珍しく想像にお任せしますみたいなオチで良かった。良くも悪くもウタというキャラとライブシーンを受け入れられるかどうかで感じ方が変わってくる。自分はウタ自体はちょっと行動としては受け入れ難いけど、ライブも楽しめたしアクションも熱かったし全体的には賛寄りですな。歌のアルバム借りようっと。
——————ここからネタバレ—————-
最後あれウタ死んだのか。ネットでは生存が死亡で盛り上がってるようだが、自分は生存に一票。ていうかワンピースでそんな切ないのは嫌だよ。でも本編でもエース死んだりしてるから映画ゲストキャラとしたら死んでてもおかしくないよなあ。また死んでた方が物語としてもキレイに纏まるけど。
