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ONE PIECE FILM REDのますのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.0
商業を感じる映画。

個人的には企画側の「ado×有名アーティストの曲で派手に売ろうぜ!」というスタート地点は全然構わないのだが、売るためのパワー設定をぶち上げたからには、きちんと作品自体の面白さで「商業っぽさ」を忘れさせてほしかった。
冒頭から状況がわかりづらく突然シーンが切り替わるので、特に前半は視聴ストレスがかかる。また物語に関係ないちびキャラがフィーチャーされる(迸るグッズ販売欲)ので、結果、作品のテーマが云々というより(現代風刺的だったりいいところもあるのだけど)「そうか…どんな手を使ってでも売りたかったんだな…」という感想が先にきてしまった。
MVシーンは良かったので(特に「怒り」や「ウタカタララバイ」はウタの動きや色使いがいい)、いっそ振り切ってMVを気持ちよく見れるようなスマートな構成にするのもありだったのかもしれない。

しかしとかく制約の多い映画だったので、クリエイター側の苦労が偲ばれる。曲を7曲近く入れ、シャンクスを出しながらも直接ルフィと会わせないようにし、人気キャラの出番は一定作り、2時間尺におさめ…。
そう考えるととても頑張って作られているのだけれど、やはり整え切る前に出てしまった感は拭えなかった。
(どうでもいいがエンドロールで尾田先生の直後に出てくるのが各社のプロデューサーメンバーで、「やっぱそっちの力が強いんだな…クリエイター陣お疲れ様です」という気持ちになった。)



CP9が出てきたのはよかった。ちびブルーノかわいいね(グッズ購入欲)。ウタの髪がぴょんぴょんするのも大変かわいい。
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