ひれんじゃく

ONE PIECE FILM REDのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.0
ワンピースにわかながらにエピソードオブアラバスタ→スタンピード再履修の勢いで怖いもの見たさで見た。途中共感性羞恥がやばくて飛ばして観たところもある。まあ非難が湧き起こるのもにわかながらわかる気がした。やっぱりウタっていうキャラが最強夢小説の主人公感が拭えない(言動がそうだから???)のと、原作軸へのねじ込み方が強引なように思えてしまう。ウタは別にシャンクスに拾われて娘認定されずとも、ルフィとの幼馴染設定がなくともこの話は成立し得るのではないか……?🤔

それはさておき楽曲はどれも良くてオープニングの新世界でブチ上がる。曲があまりに途切れがなくMVと言われてしまうのもまあわかる。

トットムジカの件とか諸々ウタは知ってたんか〜〜い!!!それでいてもう一度それを駆使しようとするのは正直よくわからんかった。お前は世界を救うんじゃなかったのか????様々なところで指摘されているように、肉壁にしてた民間人が撃たれて赤髪海賊団が海軍にキレるところも理解できなかった。ウタが慌てるのはまあわかるかも…?現実の肉体が死んだら精神も死ぬとするなら、せっかく招いた楽園からファンが永久追放されてしまうものな。それで取り乱したんだろうなと勝手に納得している。でも赤髪海賊団はウタを止めに来たわけで、つまり世界の崩壊も防ぎに来たということになり、あそこで一般人が撃たれても騒ぐ理由はないような……あのくだりだけウタの肩を持ってるのがよくわからん。何をしに来た。幼少期のウタがシャンクスに対して愛してるんでしょ?みたいなことをいうくだりはだいぶキツかった。あんな幼い子供にそんなことを言わすな感。

ただウタの掲げる新時代を激烈にヤバくすることで、いやこれは間違いなく新時代でもなんでもないやろ!!!という反論が強固になった感はある。ルフィの「こんなの新時代じゃねェ!」にはほんとそれな!!!と心から思ったし。劇中歌にもあるように、祭り上げられた救世主が世間と隔絶された中で自身の(ある意味)妄想を育んだ結果ああなってしまうってのは流れとして自然なような。個人的にはスタンピードの方が好きですがこれも斬新っちゃ斬新ではある気がする。あとカリファを出してくれて本当にありがとうございます。大感謝。
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