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Morphine(英題)のののレビュー・感想・評価

Morphine(英題)(2008年製作の映画)
5.0
YouTubeで鑑賞、英字幕読めないけどなんとなく内容はわかる。解説されてるサイト見つつ、大好きで何度も見返してます。
雪に覆われた街に赴任した若き医者がモルヒネ中毒になって破綻していくまでの物語。
最初の患者がジフテリアで亡くなり、感染予防に打ったワクチンがきっかけでモルヒネを投与。そこからじわじわと中毒に溺れていく。
禁断症状による嘔吐を繰り返し、ガタガタと震えの止まらない手をウォッカで誤魔化してモルヒネ注射を打つシーンが痛々しい。患者を救えなかった罪悪感を感じていたはずの若き青年が遂には自ら人を殺めるように。

外科手術のシーンがグロテスクではあるものの画面が退廃と陶酔に満ちていて美しい。ラストのシネマトグラフ劇場のシーンがなんとも呆気なく、自らの滑稽な姿を憐れんで終わったようで忘れられない。
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