けいり部

アキラとあきらのけいり部のレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
3.8
‖‪ ◤ 会社が背負っているもの ◢‬ ‖

中京テレビ様試写会にて鑑賞。

銀行の"融資"が中心に描かれた作品。
融資して良いという判断を銀行から得るために、人や会社が持つ将来性であったり、資産や資金繰り状況からどう債権回収の確実性を組み立ていくかというなかなか現実を見たお話。
その確実性であったり、融資したい先の考え方が瑛と彬で異なり、バンカーとはどうあるべきかを考えさせられる。

熱血な竹内涼真さんとクールな横浜流星さんの組み合わせとか最高。
この2人の掛け合いをもっと長い時間観ていたかった。
特に横浜さんのビジュアル好きすぎる。
あと竹内涼真さんの優しさは完全に泣かせにきてる。

試算表見ながら資金繰りや融資判断したり、他の池井戸作品よりかなり実務的な感じが面白かった。
試算表読める人はより楽しめる(読めなくても当然楽しめる)。銀行員じゃなくても内部監査とか経営判断するような仕事を経験したことある人は、「これよく確認するやつだ!」と多分楽しくなる😂

「倍返しだ!」のような派手さはない作品だけど、"会社が背負っているもの"に常に目を向けている人たちの存在がとてもカッコよかった!
つい自分のことばかり考えがちだけど、「あぁ会社って本来そういうものだよね」と身が引き締まる思いになった。

ユースケさんとアンジャッシュ・大嶋さんが大変ハマり役で「この2人に会社経営なんて出来るのか…?」という不安を裏切らない活躍を見せてくれる。
そしてそれに振り回される髙橋海人さんもまたハマり役で。

あとなんと言っても江口洋介さんがめちゃくちゃカッコいい。こんな上司欲しい。


お前が土下座するんかい!😂😂

**

途中途中で「宿命」という言葉を挟んでくるのがちょっと興醒めポイント😇

とは言え経理の仕事してる人とかは絶対楽しいのでぜひ。
あと主演2人のファンの方はマストで。お二人は声も大変素敵であった。
ドラマ版が既に別キャストで製作済なのできっと無いだろうけど、この2人版のドラマもぜひ観たいと思わせる好演だった。
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