RAMPO

アキラとあきらのRAMPOのレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
3.2
国内便の航空機内で配信してたので視聴してみました。

シチュエーションやキャラ設定は違えど、まんま池井戸潤氏原作と分かる物語でしたね。
その分起承転結がはっきりしてるというか、ストーリーに目立つ破綻がないというか、特別捻りもない分驚きもないというか、予定調和的で水戸黄門的というか、要するに一言でいえば安心して観れる作品。

映画ということもあって2時間程度に話をまとめなければならない分、人間ドラマとしてみれば各キャラの人物的掘下げが浅く薄い気もしますが、各キャラの担う役割との関係で全体としてバランスは取れていたと思います。
池井戸作品が好きな方は観ても良いのではないでしょうか。

あと、邦画にはゲスト的出演者の豪華さでPRする作品、にも関わらず当のゲストの演じるキャラがその人が演じてる以上の意味がなくて(ストーリー的に浮いてて当該ゲストが演じる意味が全く感じられないとか)単純に“話題作り”でしかない作品も散見されます。
その点、本作にも豪華俳優・女優さんが多数出演されていて、ほんのちょい役でこの人?って方も出てますが、それが余り違和感なく物語に溶け込む稀有な仕上がりになってると思います。
その辺も楽しい映画です。


…実は本作品、2時間ちょっとの上演時間で、その時の私の搭乗時間がギリギリそれに足りませんでした(涙。
時間にして多分あと5分、いや3分あればラストシーンまで観切れたと思うと残念で、この時ばかりは機内アナウンスの多さにうんざりし、軽く怒りさえ感じてしまいました。
…仕方ない。地上波を待ちます。
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